銀座がん医療クリニック（がん免疫療法/東京）

免疫療法の役割

「可能な治療はなんでも試したい」「標準療法の副作用が怖い」と悩まれる患者様の希望になることを目指して

がん治療では、まず三大標準治療と呼ばれる「放射線治療」「化学療法（抗がん剤）」「手術（外科療法）」を行うことが基本です。最近ではこの三大治療に、免疫チェックポイント阻害剤（薬）という一部の「がん免疫療法」を加えた四つの治療法が「標準治療」と呼ばれています。

標準治療とは、がんに対する有効性について科学的裏付けに基づき、現時点で最も効果が期待できる治療法として勧めらているものです。そのため、標準治療を受けられる方には、まずこの治療を受けていただくことが第一優先となります。

　しかし、病状が進行し、標準治療の効果が出にくくなったり、病状の増悪、副作用によって体力が衰えたりすることがあります。このような状態では、QOL（生活の質）が著しく低下し、治療の継続が難しくなる場合もあります。
　その際に、以下のような選択を迫られることがあります。

「副作用を耐えながらして治療を継続するか」
「化学療法をやめて、苦痛を抑える緩和ケアに切り替えるか」

このような状況下で、標準治療に加えて「他にできることを積極的に取り入れたい」と考えたり、「治療方法の選択肢がない」と悩む患者様やご家族様も少なくありません。

　このような患者様やご家族様に対して、「標準治療が効かなくなりました。もう治療方法はありません」と言うのは、非常に無慈悲です。私たちは、標準治療には以前として選択肢にはないが、一定の効果が認めれている選択肢を提示できたらと考えています。

　私たちが目指すのは、「あらゆる治療法を示した上で患者様の希望をお聞きし、最適な選択を支援するガイド役となること」です。

そのために、以下のことをお約束します。

1. 患者様とご家族のご希望を確認し、適用可能であれば、まずは一般的な治療法を第一にお勧めします。
2. 自由診療や先進医療、治験を案内する場合、インフォームドコンセントを徹底し、医師が詳細に説明した後、患者様およびご家族の同意を得て治療を提案します。

私たちが提供する「結核菌を用いた樹状細胞療法」を含むがん免疫療法は、あくまで選択肢の一つです。患者様ががんと闘うために、最適な選択をサポートすることが私たちの使命です。

私たちが考える「免疫療法」の役割

私たちは、がん治療や予防、において「免疫力」は必須であると考えています。それは、がんの発生だけでなく、がんの再発にも免疫が深く関わっており、免疫力を保持また上昇させることで、治療効果の改善や再発・転移の予防、副作用の軽減が期待できるからです。

免疫療法は、三大標準治療に代わるものではなく、それらを支える土台のような存在です。三大標準治療を「建物」に例えると、免疫療法は「基礎」にあたります。目に見えない基礎を強化することで、建物（標準治療）がさらに活かすことができます。

私たちは、患者様の生活の質を最優先に考え、最適な治療を提供することをお約束します。免疫療法に関するご相談は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

銀座がん医療クリニック　医師

詳しいプロフィール

医師・医学博士、MD・PhD

岩手医科大学大学院卒業後、東京医科大学病院で癌の化学療法の研究を続け、新規の薬剤使用方法の提案を行う。癌患者への結核菌を用いた樹状細胞療法の医師主導治験を大阪大学の医師らと実施。
また、世界初となる呼気(吐いた息)を使用した乳癌検出技術に関し、イスラエル企業と実用化に向けて東京女子医科大学をはじめとする病院群で臨床試験を実施中。 呼気検査という侵襲の低い検査体系で多くの人の早期発見に向けてスクリーニングの改革を進めている。