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フィナステリドを飲もうか迷っているけど…
ネットで「フィナステリドはやばい」って声をよく見るから不安…
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
フィナステリドは確かにAGA治療において効果的な薬として知られていますが、同時に副作用への懸念から「やばい薬なのでは?」という声も聞かれます。
結論、フィナステリドは適切に使用すれば安全性の高い治療薬です。ネット上で「やばい」と言われる理由の多くは、誤解や極端な体験談によるものです。
GCMCコラムではフィナステリドを取り扱っているAGAおすすめクリニックを紹介しています。フィナステリドの服用を検討していて不安を解消できた方は、購入先の参考になさってください。
本記事では、医学的根拠に基づいてフィナステリドの真実をお伝えし、皆さんの不安を解消していきます。
岩手医科大学大学院卒業後、東京医科大学病院で癌の化学療法の研究を続け、新規の薬剤使用方法の提案を行う。癌患者への結核菌を用いた樹状細胞療法の医師主導治験を大阪大学の医師らと実施。
また、世界初となる呼気(吐いた息)を使用した乳癌検出技術に関し、イスラエル企業と実用化に向けて東京女子医科大学をはじめとする病院群で臨床試験を実施中。
呼気検査という侵襲の低い検査体系で多くの人の早期発見に向けてスクリーニングの改革を進めている。
フィナステリド(プロペシア)について「やばい薬」という印象を持つ方がいますが、実際は適切に服用すれば安全性の高いAGA治療薬です。
「やばい」と言われる背景には誤解や一部の極端な体験談があり、科学的データでは重大な副作用の発生率は低く、安全性も確立されています。
フィナステリドに対する不安の声が生まれる背景には、いくつかの要因があります。
まず、ネット上の極端な体験談が影響しています。知恵袋や掲示板では「フィナステリドをやめてよかった」「副作用がひどかった」といった一部の書き込みが目立ち、まるで誰にでも起こるように感じられてしまいます。
また、性機能への影響に対する恐怖も大きな要因です。ED(勃起不全)や性欲減退といった副作用が話題となり、特に若い世代の男性が「男性機能がダメになるのでは」と過敏に反応しています。
さらに、フィナステリドが男性ホルモン(DHT)を抑制する薬のため、ホルモンバランスを変える薬への漠然とした不安や、服用開始後の初期脱毛を薄毛悪化と誤解することも「やばい薬」というイメージにつながっています。
フィナステリドの安全性は、長年の臨床データと使用実績によって確立されています。
承認実績と豊富な使用データとして、1997年に米国FDAで承認され、日本でも2005年から使用されている実績ある治療薬です。世界各国で数百万人規模のAGA患者に処方されており、豊富な臨床データから安全性が確認されています。
臨床試験での実際の副作用発生率では、プラセボ対照試験において性機能関連の副作用発生率はフィナステリド1mgで2.9%、偽薬で2.2%とほとんど差がありませんでした。主要な副作用であるリビドー低下は1.1%、EDは0.7%程度です。
また、日本皮膚科学会のガイドラインでもAGA治療の第一選択薬(Aランク)として推奨されており、国内調査では副作用発現率0.5%という結果も報告されています。
誤った情報に振り回されると、有効な治療を避けてしまい、結果的にAGAが進行するリスクがあります。
AGAは進行性の症状のため、治療を先延ばしにするほど薄毛が悪化する可能性が高まります。正しい知識を持つことで、「実際のリスクはどの程度なのか」「どのような対策があるのか」を理解し、適切な判断ができるようになります。
例えば、性機能障害が起こる確率は数%未満で多くは可逆的であること、初期脱毛は治療効果の現れで一時的なものであることなど、正確な情報を知れば過度に心配する必要がないことが分かります。
フィナステリドの副作用で最も注目されるのが性機能への影響です。しかし、その発生頻度は想像以上に低いことが分かっています。
具体的な発生率については、複数の研究データを総合すると、フィナステリド服用者における性機能関連の副作用は以下の通りです。
これらの数値は、日本での臨床試験においてフィナステリド1mg投与群で2.9%、偽薬群で2.2%という結果とも一致しており、実際の差はわずかです。
性機能への副作用が出ても、多くは軽度で、服用を続ける中で改善することもあります。また、服用を中止すれば性機能は比較的早期に回復する傾向があります。
重要なのは、「不安による心理的影響」も考慮することです。フィナステリドに対する過度な心配がストレスとなり、実際の薬理作用とは別に性機能に影響を与える場合もあります。
フィナステリドは肝臓で代謝されるため、肝臓への影響を心配する声があります。しかし、健康な方であれば深刻な肝障害が起こる可能性は極めて低いとされています。
健康な成人でのフィナステリド使用では、定期検査で肝機能が大きく悪化するケースはほとんど報告されていません。
ごく稀に長期使用で肝酵素の軽度上昇が見られる場合がありますが、頻度は非常に低いものです。
既に肝機能障害をお持ちの方には、フィナステリドの使用は推奨されません。肝臓での代謝がうまくいかず、薬が体内に蓄積してしまう恐れがあるためです。
普段からお酒をよく飲まれる方も、念のため定期的な肝機能チェックを受けながら服用することをおすすめします。
フィナステリド服用者の中で、ごく稀にうつ症状を訴える方がいます。この関連性について現在分かっていることをお伝えします。
まず、うつ症状の発症頻度は極めて低く、ある研究では全体の0.2%程度との報告があります。ただし、フィナステリドとうつ症状の直接的な因果関係は明確になっていません。
うつ症状の原因として、薬理作用よりも以下のような心理的要因が影響している可能性も指摘されています。
服用中に明らかな気分の落ち込みや不眠、食欲低下などの症状が現れた場合は、自己判断せず必ず医師に相談してください。必要に応じて減薬や中止を含めた適切な判断を行います。
フィナステリドでは、上記以外にもごく稀な副作用として以下のようなものが報告されています。
これらの副作用はいずれも発生頻度が非常に低く、副作用全体の発現率は5%以下、重篤なものに限れば1%を大きく下回ります。
万一これらの症状が現れた場合は、すぐに処方医に連絡し、適切な対処を受けることが重要です。
初期脱毛は治療効果が出始めたサインであり、危険な現象ではありません。
AGAにより乱れていたヘアサイクル(毛周期)が、フィナステリドの効果で正常なリズムを取り戻し始める過程で起こります。成長期が短く休止期が長くなっていた毛周期が是正され、新しい健康な髪が生えてくる際に古い弱い髪が押し出されて抜け落ちます。
今まで抜けずにとどまっていた弱い毛(本来休止期にある毛)が一斉に抜け始めるのは、古い毛が抜けて新しい毛に生え変わる前向きなプロセスです。
したがって初期脱毛は「フィナステリドが効き始めたサイン」とも言え、決して薄毛の悪化ではありません。
初期脱毛の時期や期間には個人差がありますが、始まる時期はフィナステリド服用開始から2週間~1ヶ月前後で抜け毛の増加に気付くケースが多く、早い方で2週間程度、遅い方でも1.5ヶ月程度で実感します。
続く期間は通常1~3ヶ月ほどで収まり、長くても3~4ヶ月程度までには落ち着きます。
抜け落ちる毛は細く弱々しい毛髪で、元々薄くなっていた部位(前頭部や頭頂部)から増える傾向があります。一時的に髪がスカスカしたように感じることもありますが、これは新たな太い毛が生え揃う前段階の現象です。
初期脱毛の有無と最終的な治療効果には大きな関係はありません。
初期脱毛が起きた人も起きなかった人も、最終的な発毛効果に差はありません。「初期脱毛があった=しっかり薬が効いている」と前向きに捉えることもできますが、初期脱毛がなくても効果は十分期待できます。
初期脱毛が必ず起きるわけではなく個人差があるため、その有無だけで薬効を判断せず、長期的な視点で治療効果を評価することが大切です。初期脱毛が落ち着いた後、多くの方は抜け毛の減少や髪質の改善を実感していきます。
初期脱毛は通過点に過ぎず、その先の発毛効果につながる重要なプロセスです。
初期脱毛に直面した時の適切な対処法としては、まずは髪や頭皮を触りすぎないことが重要です。
抜け毛が気になると髪を触って確かめたくなりますが、何度も触ることは頭皮にダメージを与え、かえって抜け毛を増やす可能性があります。
また、生活習慣を整えることも大切で、睡眠不足や栄養バランスの乱れは頭皮環境を悪化させます。十分な睡眠、栄養バランスの良い食事、適度な運動を心がけましょう。
初期脱毛は一時的な現象なので、基本的には慌てず経過を見守ることが正解です。
ただし抜け毛が想像以上に多く不安な場合や3ヶ月以上経っても治まらない場合は、自己判断で中断せず医師に相談しましょう。
比較的軽い副作用(わずかな性欲の減退、軽い頭痛・めまい、軽度の倦怠感など)が現れた場合は、以下の対処法で様子を見ることができます。
体が薬に慣れるにつれ、初期の違和感が自然と改善するケースもあるため、数週間~1ヶ月ほど経過観察することも一つの選択肢です。
また、軽い副作用症状は疲労やストレスで増幅されることもあるため、生活習慣の見直しが効果的です。
明らかに重い副作用症状が出た場合は、速やかな対応が必要です。以下のような症状では服用を中断し、すぐ医療機関に連絡してください。
これらの場合、自己判断で薬を止めて構いません。むしろ止めるべきです。直ちに医師に連絡または受診し、症状に応じた適切な対処を受けてください。
特に抑うつ症状や性機能障害が強く出た場合、決して一人で悩まずすぐ主治医に伝えてください。
フィナステリドの服用中止を判断する際は、複数の要因を総合的に検討する必要があります。
効果が見られない場合では、一定期間(通常1年程度)服用しても全く効果を感じられない時に他の治療法への切り替えを検討します。
副作用が深刻な場合は、日常生活に支障が出るレベルであれば中止を考慮すべきです。
また、健康上の問題が発生した場合も安全のため中止が推奨されることがあります。
重要なのは「中止=治療終了」ではなく、必要なら他の治療への移行も含めて検討することです。
フィナステリドを中止せざるを得ない場合でも、AGA治療の手段は他にもあります。
ミノキシジル外用薬は頭皮に塗布する発毛剤で、フィナステリドと並ぶ代表的なAGA治療薬です。
デュタステリドはより強力なDHT抑制効果がありますが、副作用リスクも若干高まります。
その他、AGAメソセラピー・HARG療法などの注入治療や低出力レーザー治療も選択肢となります。
副作用で断念してもAGA治療を諦める必要はありません。
フィナステリドを開始する前に、自分の健康状態・条件をチェックし、医師に正確に伝えることが重要です。
フィナステリドは肝代謝されるため、肝機能障害がある方には使用できません。過去の肝炎や現在の肝機能数値の異常は必ず申告してください。
また、薬剤アレルギーの経験がある場合や、現在服用中の薬がある場合も医師に報告が必要です。
特に妊娠中の女性がフィナステリドに触れると胎児への影響リスクがあるため、家庭内での取り扱いにも注意が必要です。
フィナステリドを安全に続けるには、定期的なフォローアップが欠かせません。
定期診察では3ヶ月毎や半年毎に処方医を受診し、効果や副作用の出現をチェックします。
血液検査では念のため肝機能検査を年1回程度、40代以上ではPSA検査も定期実施が推奨されます。毎回の診察で写真撮影や毛量チェックを行い、治療効果を客観的に評価することも重要です。
自覚する副作用症状があれば、軽微なものでも定期受診時に必ず医師に伝え、万全のケアを受けましょう。
費用を抑えるために個人輸入代行や通販でフィナステリドを購入する方もいますが、これは非常にリスキーです。
海外から届く薬は日本の厳しい基準チェックを経ておらず、品質・安全性が未確認です。有効成分量が不適切だったり混入物質がある恐れもあり、健康被害に直結するリスクがあります。
また、偽造薬の可能性もあり、見た目そっくりでも中身が全くの偽物というケースも報告されています。
個人輸入薬で副作用が出ても公的な救済措置は受けられず、全て自己責任となります。
フィナステリドの通販がおすすめの購入先を紹介しています。個人輸入よりも安全に、安くフィナステリドを購入したい方は参考にしてください。
フィナステリドを安全・確実に使うには、AGA治療の専門医から処方を受けることが最も重要です。
GCMCコラムではフィナステリドを処方してくれるAGA治療がおすすめのクリニックを紹介しているので、ぜひご覧ください。
医療機関経由であれば正規品・適切な用量のフィナステリドが処方され、偽造品や粗悪品の心配がありません。医師や薬剤師から適切な指導を受けられ、定期フォローの中で副作用チェックも行われます。
専門クリニックなら効果が不十分な場合や副作用で困った場合でも、代替案を提案してもらえます。
薄毛治療は長期にわたるため、専門医による長期的視野でのアドバイスは非常に価値があります。
フィナステリドを中止した後、体と髪には段階的な変化が起こります。
髪への影響では、中止直後から劇的に抜け毛が増えるわけではありません。1〜3ヶ月以内では大きな変化を感じないことが多く、3〜6ヶ月頃から徐々に抜け毛が増え、髪が細くなり始めます。6〜12ヶ月経つと目に見えて脱毛が進行し、治療前の薄毛状態に近づいていきます。
一方、副作用の改善では、服用中に出ていた性機能低下や抑うつ気分などは中止すれば徐々に改善するのが一般的です。特に性欲の低下やEDは比較的早期に回復し、多くの場合1〜3ヶ月ほどで副作用は解消に向かいます。
中止を検討すべきタイミングは、1年以上使用しても効果を実感できない場合や、副作用が日常生活に支障をきたしている場合です。
フィナステリドをやめると、AGAの進行が再び始まるリスクが高いことを理解しておく必要があります。
22歳の男性です。3ヶ月ほど飲んでいて効いてるか効いていないか分からなくなり、もう辞めていいかな(アホ)と思い、やめた1週間後から意味のわからないくらいの抜け毛がでました。お風呂上がりドライヤーをすると50本は冗談抜きで抜けます。今の時期だと汗もかくので頭が痒くなり少し頭、、、
引用:X
AGA治療でフィナステリドを服用していた知人が、フィナステリドをやめました。 理由は、「飲むのが面倒くさい、お金がかかる」だそうです。 服用をやめた1ヶ月目はそれほど変わらなかったのですが、3ヶ月目になると、だいぶ悲惨な状態に。 AGA治療は継続が大事ですので、しっかりと続けて行きましょう
引用:X
フィナステリド中止後は体内でのDHT生成が正常化し、また毛根を攻撃し始めるため、薄毛の進行メカニズムが再び動き出します。
服用中は維持できていた髪も、薬の効果が切れる数ヶ月後から徐々に細く短命化していき、「維持効果の貯金」がだんだん目減りしていくイメージです。
よく「中止すると一気にハゲる」という声もありますが、厳密には急激なリバウンド現象はありません。むしろフィナステリドで遅延していたAGAが本来の速度に戻るだけです。
ただし、一度失われた毛根は戻らないため、中止期間が長いほど取り返しはつきにくくなります。
進行再開への対策として、他の治療(ミノキシジル等)でフォローすることや、定期的な髪の状態チェックが重要です。
フィナステリドはやばいのでは?不安に思う方は多いですが、適切に使用すれば安全性の高い治療薬です。
副作用の発生率は全体で2~5%程度と低く、重大な副作用は極めて稀です。最も懸念される性機能低下も1~2%程度で、多くは軽度かつ可逆的です。初期脱毛は効果の現れであり一時的な現象に過ぎません。
万一副作用が出ても、軽度なら経過観察、重篤なら適切な対処により乗り切れます。個人輸入は避け、必ず専門医の処方と定期フォローのもとで使用することが安全の鍵です。
AGA治療は早期開始が重要です。正しい知識に基づき、不安な点は専門医に相談しながら、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
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