銀座がん医療クリニック(がん免疫療法/東京)

銀座がん医療クリニック

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AGAとは?薄毛の原因・症状・治療法までわかりやすく解説【医師監修】

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AGAとは?薄毛の原因・症状・治療法までわかりやすく解説【医師監修】

最近、シャンプーのときの抜け毛が増えた気がする…

もしかしてAGAかな?

鏡を見るたびに「薄毛が進行しているかも」と不安になる男性は少なくありません。本記事では、AGAの原因や症状、進行パターンから治療法までを医師監修のもとわかりやすく解説します。

この記事の監修者

銀座がん医療クリニック 医師チーム

医師・医学博士、MD・PhD

岩手医科大学大学院卒業後、東京医科大学病院で癌の化学療法の研究を続け、新規の薬剤使用方法の提案を行う。癌患者への結核菌を用いた樹状細胞療法の医師主導治験を大阪大学の医師らと実施。
また、世界初となる呼気(吐いた息)を使用した乳癌検出技術に関し、イスラエル企業と実用化に向けて東京女子医科大学をはじめとする病院群で臨床試験を実施中。 呼気検査という侵襲の低い検査体系で多くの人の早期発見に向けてスクリーニングの改革を進めている。

そもそもAGAとは?

AGA(男性型脱毛症)とは、思春期以降の男性に生じる進行性の脱毛症のことです。頭頂部(つむじ周辺)や前頭部(おでこ、生え際)から髪の毛が薄くなっていくのが特徴で、放っておくと薄毛の範囲が徐々に広がっていきます。

正式名称男性型脱毛症
主な原因男性ホルモン(DHT)の影響と遺伝的要因
好発年齢思春期以降(20代〜)
特徴的な進行パターンM字型(前頭部)、O字型(頭頂部)、U字型(複合型)
自然治癒ほぼ無し(適切な治療が必要)
治療専門クリニックでの早期治療が効果的

AGAという名称は「Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)」の略称です。男性ホルモン(アンドロゲン)と遺伝的素因が関与しており、男性ホルモンのテストステロンが酵素5αリダクターゼによってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、このDHTが毛根に作用して髪を細く短く弱らせるのが主な原因です。

AGA(男性型脱毛症)の原因

AGAの原因は以下の2つが主要因です。

男性ホルモンの作用
  • テストステロンが5αリダクターゼによってDHTに変換
  • DHTが毛根を萎縮させ、成長期を短縮
  • 結果として太い髪が育たず、細く短い毛が増加
遺伝的要因
  • AGAには遺伝的傾向がある
  • 特に母方の祖父からの影響が強いとされる
  • 家族に薄毛の人がいると発症リスクが高まる

補助的な要因として、頭皮環境や生活習慣(皮脂過剰分泌、血行不良、栄養不足、睡眠不足、過度のストレスなど)もAGAの進行に影響を与えますが、根本原因はDHTと遺伝的感受性です。

AGAと他の脱毛症の違い(円形脱毛症など)

AGAと他の脱毛症では症状や原因が大きく異なります。

脱毛症のタイプ主な原因発症部位進行スピード特徴治療法
AGA(男性型脱毛症)男性ホルモン・遺伝生え際・頭頂部緩やか(数年単位)パターンかした脱毛(M字・O字)内服薬・外用薬など
円形脱毛症自己免疫反応どこにでも発生急速(数週間)円形の脱毛斑(境界明瞭)ステロイド外用薬・注射
びまん性脱毛症ストレス・栄養不足など頭部全体様々全体的な毛量減少原因治療・生活改善
牽引性脱毛症物理的刺激負荷のかかる部位徐々にヘアスタイルによる牽引部位の脱毛原因となる負荷の除去

AGAは思春期以降の男性に特有で、生え際や頭頂部から徐々に進行します。一方、円形脱毛症は突然の円形の脱毛が特徴で、自己免疫反応が原因です。

医師チーム
医師チーム

自己判断が難しい場合は、専門医での診断が重要です。

AGAの主な症状と進行パターン

AGAはゆっくりと進行するため、初期の頃は自分では気づきにくいものです。主な症状は、

  • ・髪の毛が細く弱々しくなる
  • ・抜け毛の本数が増える
  • ・地肌が透けて見える部分が出てくる

特に額の生え際や頭頂部の毛量減少がAGAの始まりのサインです。

AGAになるとどこからハゲる?代表的な3つの進行タイプ

AGAの脱毛パターン

AGAでは、以下3つの典型的なパターンで進行します。

  • ・特徴:額の両サイド(こめかみ部分)から髪が後退
  • ・見た目:おでこの形がアルファベットの「M」の形に
  • ・気づきやすさ:比較的若い年代でも気づきやすい
  • ・注意点:放置するとM字部分がさらに広がる
  • ・特徴:頭頂部(つむじ周辺)から薄毛が進行
  • ・見た目:上から見た時に丸く地肌が透けて「O」の字のように見える
  • ・気づきにくさ:自分では見えにくいため発見が遅れがち
  • ・リスク:紫外線や皮脂の影響も受けやすい部位
  • ・特徴:額の生え際全体の交代と頭頂部の薄毛が合わさった状態
  • ・見た目:髪の生えている部分が「U」の形に
  • ・進行度:AGAがかなり進行した状態(複合型脱毛症)
  • ・対策:広範囲の薄毛では植毛も選択肢に

AGAは何歳から始まる?

AGAは思春期以降であれば何歳でも発症する可能性があります。

20代約10%
30代約20%
40代約30%
50代以降約40〜50%

日本人男性の薄毛が気になり始める平均年齢は38歳前後ですが、「若ハゲ」と呼ばれる20代のAGA患者も珍しくありません。年齢に関わらず早期発見・対策が重要です。

AGAの初期症状とは?セルフチェック

AGAの初期症状をチェックするポイントです。

【AGAセルフチェック】

ご自身の状況に当てはまるものをすべてチェックしてください

チェックした項目: 0 / 10

上記のような症状が見られたら、AGAの初期段階かもしれません。当サイトでは信頼できるAGA治療がおすすめのクリニックを紹介しているので、早期診断・治療を受けましょう。

AGAかも?と思ったらまずすべき対処法

AGAが疑われる場合の対処法を説明します。

病院は何科に行けばいい?皮膚科と専門クリニックの違い

医療機関メリットデメリットこんな人におすすめ
皮膚科・気軽に相談できる
・当日の他の病気との鑑別も可能
・保険診療(頭皮炎症等)がある場合も
・治療が薬中心
・専門性に差がある
・AGA治療に積極的でない場合も
・初めて薄毛を相談する人
・自宅近くで通院したい人
・費用を抑えたい人
AGA専門クリニック・専門知識と実績が豊富
・詳しい検査ができる
・治療の選択肢が多い
・オーダーメイド治療
・全額自己負担
・高額になることも
・地方には少ない
・発毛効果を重視する人
・多様な治療を検討したい人
・オンライン診療でもOKな人

皮膚科での治療

皮膚科では基本的な診察と内服薬の処方が中心です。頭皮の状態確認や、AGAなのか他の脱毛症なのかの鑑別診断も可能です。

医師チーム
医師チーム

保険適用の治療もありますが、AGA治療薬自由診療(自己負担)となります。

一般皮膚科は広く皮膚疾患を診るため、AGA治療の専門性には差があることもあります。

AGA専門クリニックでの治療

専門クリニックは薄毛治療に特化しており、医師の専門知識や経験が豊富です。マイクロスコープによる頭皮診断や遺伝子検査などの詳細な検査が受けられる場合もあります。

医師チーム
医師チーム

内服薬だけでなく、独自処方の外用薬、メソセラピー、植毛など多様な治療オプションがあるのが特徴です。

両方の医療機関には特徴があります。迷う場合は両方受診して説明を聞いてから決めるのも良いでしょう。重要なのは自己判断せず、専門的な診断を受けることです。

いつから治療すべき?年齢とタイミングの目安

AGAの治療開始タイミングは、「思い立ったが吉日」です。薄毛が気になり始めたら、年齢に関係なく早めの治療がベストです。理由は

  • ・AGAは進行性で放置すると毛根がどんどん縮小する
  • ・時間が経つほど元の太い髪に戻すのが難しくなる
  • ・早期治療で抜けずに残っている髪を維持・強化しやすい

20代以上で明らかなAGA兆候があれば迷わず治療を検討しましょう。30代・40代でも「今更遅い」ということはなく、思い立った今が最適なタイミングです。

AGA治療の方法

AGA治療には複数のアプローチがあります。

フィナステリド・デュタステリドなどの内服薬治療

内服薬はAGA治療の第一選択肢です。

内服薬主な作用機序特徴効果実感の目安副作用
フィナステリド(プロペシアなど)5αリダクターゼⅡ型阻害・1日一回服用
・2005年承認
・多数の臨床データあり
3〜6ヶ月ごく稀に性機能関連の副作用(実際は低頻度)
デュタステリド(ザガーロなど)
5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型両方阻害
・より強力にDHT抑制
・2015年承認
・生え際にも効果
3〜6ヶ月フィナステリドと同様

フィナステリドは、1日1回1mgの服用が一般的です。5αリダクターゼII型を選択的に阻害し、血中DHT濃度を約70%低下させます。臨床試験では1年間の服用で約30%の人に毛量増加が見られました。特に頭頂部の薄毛に効果が高いとされています。

デュタステリドは、フィナステリドより強力な効果が期待できます。I型とII型両方の5αリダクターゼを阻害するため、血中DHT濃度を約90%低下させます。フィナステリドで効果不十分な場合や、前頭部(生え際)の薄毛にも効果が期待できるとされています。

副作用としては、性欲減退、勃起機能の低下などがごく一部の人に報告されていますが、実際には数%程度と頻度は低いです。

医師チーム
医師チーム

妊娠中の女性が触れると胎児に影響を与える可能性があるため、家族に妊婦や妊活中の女性がいる場合は薬の取り扱いに注意が必要です。

内服薬の効果は「今ある髪を抜けにくくする」「休止期の毛根を再び成長期に戻す」ことで現れます。ただし即効性はなく、半年〜1年は継続服用が重要です。

ミノキシジルなどの外用薬治療

外用薬は頭皮に直接作用させて発毛を促します。

ミノキシジル外用薬の作用機序

ミノキシジルは血管拡張作用を持つ成分で、頭皮の血行を改善します。毛細血管を拡張して毛根への栄養供給を高め、毛包に直接働きかけて休止期の毛包を成長期へと移行させる作用があります。これにより細く短かった毛が太く長く成長するようになります。

製品と使用方法

日本では男性用に1%〜5%濃度のミノキシジル外用液が販売されています(リアップX5プラスなど)。一般的な使用方法は以下の通りです。

  • ・1日2回(朝・晩)塗布
  • ・薄毛の気になる部分の頭皮に適量を滴下
  • ・指の腹で軽くマッサージするように馴染ませる
  • ・フォームタイプは垂れにくく使いやすい

効果と注意点

  • 効果の目安:4〜6ヶ月で効果が出始める
  • 初期脱毛:使用開始1〜2ヶ月で一時的に抜け毛が増えることがあるが、これは効果の兆候
  • 副作用:頭皮のかゆみ、かぶれ、発赤などの刺激反応が起こることがある
  • 継続使用:効果を維持するには継続しようが必要(中止すると元の状態に戻る)

内服薬との併用で相乗効果が期待できるため、フィナステリド(またはデュタステリド)とミノキシジル外用の併用療法がAGA治療の基本となっています。

メソセラピーや自毛植毛などの外科的治療

薬物療法以外の専門的な施術もあります。

治療法概要メリットデメリット効果実感の目安
メソセラピー発毛成分を頭皮に直接注入・頭皮への直接作用
・内服薬が苦手な人も可
・局所的な施術
・定期通院が必要
・費用がかかる
・効果に個人差
1〜2ヶ月で変化を実感し始める
自毛植毛自分の毛を薄毛部分に移植・確実な髪の密度アップ
・半永久的な効果
・後頭部の毛はAGAの影響を受けにくい
・高額費用
・ダウンタイムあり
・手術リスク
3〜4ヶ月で生え始め6ヶ月〜1年で完成

その他にも低出力レーザー治療、LED光療法、PRP療法(自己血液由来の血小板注入)など様々な治療法があります。これらの先端治療は専門クリニックによって提供状況が異なります。

AGAの治療効果がでるまでの期間

AGA治療の効果が現れる期間は以下の通りです。

AGA治療開始からの効果

内服薬の効果発現期間

フィナステリドやデュタステリドは早い人で3ヶ月ほど、多くの場合6ヶ月〜1年ほどで効果を実感できます。まず抜け毛の減少に気づき、その後髪にハリコシが出て、徐々に薄毛部分が目立ちにくくなってきます。

臨床試験では、フィナステリド服用1年で約30%の人に毛量増加が認められています。

医師チーム
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効果は個人差がありますが、長期的な服用で維持効果が続くことがほとんどです。

外用薬の効果発現期間

ミノキシジル外用薬は4〜6ヶ月で発毛効果の兆しが見えてきます。初期段階では産毛のような細い毛が生え、継続使用で太く長く成長していきます。1年経つと明らかな変化を実感できる人が多いです。

医師チーム
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ただし、ミノキシジルも使用をやめれば数ヶ月で効果が失われるため、継続使用が必要です。

メソセラピーの効果実感

メソセラピーは早い人で数回(1〜2ヶ月)施術後から変化を感じ始めます。ヘアサイクルの関係で、3〜4ヶ月で産毛が増え始め、6ヶ月〜1年で明らかな改善が見られることが多いです。

自毛植毛の効果と回復過程

自毛植毛は手術直後にはすでに毛が移植されていますが、ショックロスと呼ばれる一時的な脱毛が起こり、その後3〜4ヶ月で新しい毛が生え始めます。6ヶ月経過するとかなり生え揃い、1年後には自然な状態になります。

ポイントは、継続が何より大切ということです。「効いていないかも」と不安になっても、最低半年は続けてみましょう。写真を撮って経過を記録すると違いが実感しやすくなります。

AGAとは?まとめ

AGAについて解説してきました。

薄毛の悩みは一人で抱え込まず、専門家に相談しましょう。現代では男性の薄毛治療は一般的になっており、様々な選択肢があります。

AGAは適切に対処すれば怖くありません。あなたの髪の健康を取り戻すための第一歩を今踏み出しましょう。

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