銀座がん医療クリニック(がん免疫療法/東京)

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結核菌を用いた樹状細胞療法コラム

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抗がん剤の副作用を最小限にするための対策と免疫療法の利点

抗がん剤治療はがん治療の一環として非常に効果的ですが、副作用が辛いことがあります。この記事では、抗がん剤の副作用を最小限に抑える方法や、新しい治療法として注目される免疫療法の特徴について詳しく解説します。

抗がん剤の基本情報

抗がん剤とは

抗がん剤はがん細胞を攻撃するために使用される薬剤です。がん細胞の増殖を抑制したり、がん細胞を破壊したりすることで、がんの進行を遅らせたり、がんを治癒したりすることを目的としています。抗がん剤は、がんの種類や進行度、患者の状態などに応じて、様々な種類が使用されます。

抗がん剤の種類

抗がん剤には、アルキル化剤、抗生物質、ホルモン剤、代謝拮抗剤、植物アルカロイド、抗体薬など、様々な種類があります。それぞれの抗がん剤は、がん細胞の増殖を阻害するメカニズムが異なります。

抗がん剤の作用機序

抗がん剤は、がん細胞のDNAを破壊したり、細胞分裂を阻止したりすることで、がん細胞の増殖を抑制します。具体的には、以下の様な作用機序があります。 *DNAの複製を阻害する * 細胞分裂に必要なタンパク質の合成を阻害する * がん細胞の血管新生を阻害する *免疫細胞を活性化させる 抗がん剤は、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を与える可能性があります。そのため、抗がん剤治療を行う際には、副作用のリスクと治療効果を慎重に検討する必要があります。

抗がん剤の一般的な副作用

消化器系の副作用

抗がん剤は、消化器系の細胞にも影響を与えるため、吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振などの副作用が起こることがあります。これらの副作用は、抗がん剤の種類や投与量によって異なります。吐き気や嘔吐は、抗がん剤治療開始後、数時間から数日後に起こることが多く、場合によっては、数週間続くこともあります。下痢は、抗がん剤治療開始後、数日から数週間後に起こることが多く、場合によっては、重症化する可能性もあります。

骨髄抑制

抗がん剤は、骨髄の細胞にも影響を与えるため、白血球、赤血球、血小板の減少が起こることがあります。白血球の減少は、感染症のリスクを高めます。赤血球の減少は、貧血を引き起こします。血小板の減少は、出血のリスクを高めます。

皮膚と髪の影響

抗がん剤は、皮膚や髪の毛の細胞にも影響を与えるため、脱毛や皮膚の乾燥、発疹などの副作用が起こることがあります。脱毛は、抗がん剤の種類や投与量によって異なります。一部の抗がん剤では、脱毛が一時的なものですが、他の抗がん剤では、脱毛が永続的なものになることもあります。皮膚の乾燥や発疹は、抗がん剤治療開始後、数日から数週間後に起こることが多く、場合によっては、重症化する可能性もあります。

この異物とは、ウイルスなどの感染症の場合もあれば、がん細胞などの、体の中の異常な細胞を指す場合もあります。

その為、免疫力があがることで、感染症、癌の予防に役立てることが可能となります。

免疫療法の特徴と利点

免疫療法とは

免疫療法は、体の免疫システムを利用してがん細胞を攻撃する治療法です。免疫システムは、体内に侵入した異物や病原菌を攻撃するシステムです。免疫療法は、この免疫システムを活性化させたり、がん細胞を攻撃する免疫細胞を強化したりすることで、がん細胞を攻撃します。

免疫療法の主な種類

免疫療法には、様々な種類があります。主な種類には、以下のものがあります。 * チェックポイント阻害剤 * CAR-T細胞療法 * 免疫細胞療法 *ワクチン療法 チェックポイント阻害剤は、免疫細胞のブレーキ役であるチェックポイントを阻害することで、免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにする薬剤です。CAR-T細胞療法は、患者の免疫細胞であるT細胞を遺伝子操作して、がん細胞を攻撃する能力を高めた細胞を体に戻す治療法です。免疫細胞療法は、患者の免疫細胞を体外で培養して増殖させ、活性化した免疫細胞を体に戻す治療法です。ワクチン療法は、がん細胞の抗原を体内に投与することで、免疫システムを活性化させ、がん細胞を攻撃する治療法です。

免疫療法の利点

免疫療法は、従来の抗がん剤治療に比べて、副作用が少なく、治療効果が長期間持続することが期待されています。また、免疫療法は、がん細胞だけでなく、がん細胞の転移や再発を防ぐ効果も期待されています。

免疫療法が抗がん剤治療に与える影響

免疫療法と抗がん剤の併用

免疫療法と抗がん剤を併用することで、治療効果が向上するケースがあります。免疫療法は、抗がん剤治療の効果を高める可能性があります。例えば、抗がん剤治療によってがん細胞が弱っている状態では、免疫療法によってがん細胞を攻撃しやすくなります。また、抗がん剤治療によって免疫システムが抑制されている場合でも、免疫療法によって免疫システムを活性化させることができます。

併用時の副作用管理

免疫療法と抗がん剤を併用する場合、副作用が相互に影響し合わないように管理することが重要です。例えば、抗がん剤治療によって骨髄抑制が起こっている場合、免疫療法によって骨髄抑制がさらに悪化する可能性があります。そのため、免疫療法と抗がん剤を併用する際には、副作用のリスクを慎重に検討する必要があります。

患者への影響

免疫療法と抗がん剤を併用することで、患者の生活の質が向上することが期待されます。例えば、抗がん剤治療によって吐き気や嘔吐などの副作用が起こっている場合、免疫療法によってこれらの副作用が軽減される可能性があります。また、抗がん剤治療によって脱毛が起こっている場合でも、免疫療法によって脱毛が軽減される可能性があります。

まとめ

抗がん剤治療と免疫療法の副作用管理

抗がん剤治療と免疫療法は、どちらもがん治療に有効な治療法ですが、副作用のリスクも伴います。適切な副作用管理を行うことで、治療効果を高め、患者の生活の質を向上させることができます。副作用を軽減するために、医師と相談して、適切な治療法を選択し、副作用を管理するための対策を検討することが重要です。

新しい治療法の展望

近年、がん治療の分野では、新しい治療法が次々と開発されています。今後、さらに副作用が少なく、治療効果の高い新しい治療法が開発されることが期待されています。新しい治療法の開発によって、がん患者さんの生活の質が向上し、がんの治療成績が改善されることが期待されます。

この記事の監修者

銀座がん医療クリニック 医師

医師・医学博士、MD・PhD

岩手医科大学大学院卒業後、東京医科大学病院で癌の化学療法の研究を続け、新規の薬剤使用方法の提案を行う。癌患者への結核菌を用いた樹状細胞療法の医師主導治験を大阪大学の医師らと実施。 また、世界初となる呼気(吐いた息)を使用した乳癌検出技術に関し、イスラエル企業と実用化に向けて東京女子医科大学をはじめとする病院群で臨床試験を実施中。呼気検査という侵襲の低い検査体系で多くの人の早期発見に向けてスクリーニングの改革を進めている。

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