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最近、抜け毛が気になって鏡を見るのが憂鬱…

プロペシアだけでは効果が物足りない
そんな悩みを抱えていませんか?
AGA治療の世界では、デュタステリドという薬がフィナステリドを超える発毛効果を得られると注目を集めています。
実際に臨床試験では、フィナステリドの約1.6倍の毛髪数増加が確認されており、進行したAGAにも高い改善効果を示すことが科学的に証明されています。
一方で、

どのくらいで効果が出るの?

本当に安全に使えるの?
といった不安も多いのが現実です。
本記事では、デュタステリドのメカニズムから具体的な効果、フィナステリドとの違い、正しい服用方法、注意すべき副作用まで、医師の監修のもと根拠に基づいた情報を分かりやすく解説します。
薄毛に悩む方が安心してAGA治療に取り組めるよう、デュタステリドの効果を丁寧にお伝えします。
また、デュタステリドを使ったAGA治療を受けたい方は、AGA治療がおすすめのクリニックを紹介した記事も参考にしてください。
岩手医科大学大学院卒業後、東京医科大学病院で癌の化学療法の研究を続け、新規の薬剤使用方法の提案を行う。癌患者への結核菌を用いた樹状細胞療法の医師主導治験を大阪大学の医師らと実施。
また、世界初となる呼気(吐いた息)を使用した乳癌検出技術に関し、イスラエル企業と実用化に向けて東京女子医科大学をはじめとする病院群で臨床試験を実施中。
呼気検査という侵襲の低い検査体系で多くの人の早期発見に向けてスクリーニングの改革を進めている。
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ここからは、デュタステリドの基本情報について詳しく解説していきます。
デュタステリドとは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発された成分ですが、その後AGA(男性型脱毛症)に対する高い発毛効果が発見された画期的な内服薬です。
この薬の最大の特徴は、AGAの根本原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を強力に抑制することです。
DHTは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素によって変換されることで生成されます。
このDHTが毛根に作用することで、毛周期が乱れ、髪が細くなり最終的に抜け落ちてしまいます。
デュタステリドは、この5αリダクターゼの働きを阻害することで、DHTの生成を大幅に減少させます。
日本では「ザガーロ」という商品名で販売されており、0.1mgと0.5mgの2種類のカプセルがあります。
通常は成人男性に1日1回服用し、患者さんの症状や体質に応じて医師が適切な用量を決定します。
デュタステリドを調べていると、「ザガーロ」と「アボルブ」という2つの名前を目にすることがあります。
実は、これらは同じデュタステリドを主成分としていますが、用途が異なる別々の薬として承認されています。
ザガーロ(Zagallo)は、2015年に厚生労働省からAGA治療薬として正式に承認されたデュタステリド製剤です。
GSK社(グラクソ・スミスクライン)が製造販売しており、日本全国のAGA専門クリニックや皮膚科で処方されています。
一方、アボルブ(Avodart)は、2009年に承認された前立腺肥大症の治療薬です。
海外では「アボダート」として知られており、日本でも泌尿器科で前立腺肥大症の患者さんに処方されています。
つまり、アボルブは前立腺治療用、ザガーロはAGA治療用という使い分けがされているのです。
成分は同じでも、適応症(使用目的)が異なるため、AGA治療を受ける場合は必ずザガーロとして処方してもらいましょう。
なお、2020年にザガーロの特許が切れたため、現在は複数の製薬会社からデュタステリドのジェネリック医薬品も発売されています。
ジェネリックを選択することで、治療費を抑えながら同等の効果を得ることができます。
デュタステリドがAGA治療薬として承認されるまでには、綿密な臨床研究と安全性の検証が行われました。
世界で最初にデュタステリドをAGA治療薬として承認したのは韓国で、日本はそれに続く2番目の国として2015年に承認しました。
承認に際しては、国内外で大規模な臨床試験が実施され、既存のフィナステリドを上回る発毛効果と安全性が科学的に証明されたことが決め手となりました。
特に注目すべきは、917名の男性を対象とした国際共同試験です。
現在、デュタステリドは日本皮膚科学会が発行する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」において、「行うよう強く勧められる(Aランク)」という最高水準の推奨度で評価されています。
これは、科学的根拠が十分にあり、多くの患者さんに有効で安全な治療法として認められていることを意味します。
デュタステリドの効果とメカニズムについて詳しく解説していきます。
デュタステリドの効果を理解するには、まずAGAがどのように進行するかを知ることが大切です。
AGAの直接的な原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンです。
このDHTは、テストステロンが5αリダクターゼという酵素の働きによって変換されることで生成されます。
生成されたDHTが毛乳頭の受容体に結合すると、髪の成長期が短縮され、十分に成長しない細い毛が増え、最終的に抜け落ちてしまいます。
デュタステリドの最も重要な特徴は、5αリダクターゼの「I型」と「II型」という2つのタイプを同時に阻害できることです。
従来のフィナステリドは主にII型のみを阻害しますが、デュタステリドは両方を強力にブロックします。
I型5αリダクターゼは皮脂腺や頭皮全体に分布しており、II型は主に前頭部や頭頂部の毛乳頭に存在します。
デュタステリドが両方を阻害することで、頭皮全体のDHT生成をより徹底的に抑制できるのです。
これは、AGAの原因物質を大幅に減らすことで、毛根周囲の環境を改善し、ヘアサイクルの正常化を促すことを意味します。
デュタステリドのDHT抑制効果は、数値で見ても圧倒的です。
フィナステリドが血中DHTを約70%減少させるのに対し、デュタステリドは約90%以上の減少を実現します。
国際共同試験では、頭皮中のDHT量もフィナステリドより強力に抑制されることが確認されています。
頭皮は実際に薄毛が起こる部位ですから、この局所的なDHT抑制効果は非常に重要な意味を持ちます。
デュタステリドの血中濃度は投与開始から約24週で安定し、その後は継続的にDHTを抑制し続けます。
この持続的な効果により、毛包(毛根)が徐々に回復し、細くなった毛が太く健康な毛に生まれ変わっていくのです。
興味深いことに、フィナステリドでは効果が十分でなかったという患者さんが、デュタステリドに切り替えることで、明らかな発毛効果を実感するケースも数多く報告されています。
これは、I型5αリダクターゼの阻害や、より強力なDHT抑制効果によるものと考えられます。
ただし、効果が強い分、男性ホルモン関連の副作用(性機能への影響など)の頻度がわずかに高くなる可能性があります。
デュタステリドの発毛効果は、複数の大規模臨床試験によって科学的に証明されています。
最も有名なのが、917名のAGA男性を対象とした国際比較試験です。
この試験では、デュタステリド0.5mg・フィナステリド1mg・プラセボ(偽薬)の3群に分けて24週間(6ヶ月間)の効果を比較しました。
写真による専門医の評価でも、デュタステリドの方が優れた改善を示していました。
さらに注目すべきは、日本で行われた52週間(1年間)の長期試験データです。
この試験では、デュタステリド0.5mgの継続服用により、硬毛(しっかりした太い毛)の本数が着実に増加し、26週時点および52週時点で毛量の明らかな増加が認められました。
これらの結果を受けて、日本皮膚科学会は「デュタステリド内服の発毛効果には高い水準の根拠がある」として、最高ランクの推奨度を与えています。
実際の治療現場では、デュタステリド単独でも高い効果が期待できますが、ミノキシジル外用薬と併用することで、さらに優れた改善率を達成することも可能です。
デュタステリドとフィナステリドの基本的な違いを解説していきます。
AGA治療を検討する際、多くの方が

デュタステリドとフィナステリド、どちらを選ぶべき?
と悩まれます。
両者の最も重要な違いは、作用する酵素の範囲です。
フィナステリド(プロペシア)は、主に5αリダクターゼのII型に作用します。
II型酵素は前頭部や頭頂部の毛乳頭、前立腺に多く分布しており、従来はAGAの主要な原因とされていました。
フィナステリドはこのII型を選択的に阻害することで、DHTの生成を抑制します。
一方、デュタステリド(ザガーロ)は、I型とII型の両方を阻害します。
I型酵素は、皮脂腺・肝臓・頭皮全体に広く存在します。
この作用範囲の違いは、治療効果に大きく影響します。
特に、生え際(前額部)の薄毛や、フィナステリドで効果が限定的だった部位に対して、デュタステリドはより広範囲なアプローチが可能です。
実際の治療現場では、フィナステリドを1年以上服用したが思うような効果が得られなかった患者さんが、デュタステリドに切り替えることで明らかな改善を実感するケースも珍しくありません。
これは、I型5αリダクターゼの阻害効果による可能性が高いと考えられています。
ただし、効果の現れ方には個人差があります。
患者さんのAGAの進行パターンや体質によって最適な治療薬は異なるため、必ず専門医と相談しながら選択することが大切です。
効果の強さに関しては、複数の臨床試験データからデュタステリドの優位性が明確に示されています。
発毛効果の比較では、前述の国際臨床試験において、デュタステリドはフィナステリドの約1.5~1.6倍の毛髪数増加を達成しました。
また、毛の太さの改善においても、デュタステリドがより優れた結果を示しています。
脱毛抑制効果についても、デュタステリドはフィナステリドの約1.5倍の抜け毛抑制効果があることが報告されています。
これは、より強力なDHT抑制効果の結果と考えられます。
簡潔にまとめると以下の通りです。
ただし、効果の発現には違いがあり、フィナステリドは比較的早く(3~6ヶ月で)効果を感じる方が多いのに対し、デュタステリドは効果実感まで6ヶ月~1年程度かかる傾向があります。
これは、デュタステリドの長い半減期(体内に留まる時間)や、作用する毛周期の範囲が広いことが関係していると考えられます。
効果が強力な分、体内で安定した効果を発揮するまでに時間を要するのです。
デュタステリドの効果が実感できる期間として、以下の内容を解説していきます。

デュタステリドを始めたら、いつ頃から髪の変化を感じられるの?
これは治療を始める多くの方が抱く疑問です。
フィナステリドが3~6ヶ月で効果を感じる方が多いのに比べ、デュタステリドはやや時間がかかる傾向があります。
ザガーロの添付文書においても「6ヶ月間の継続投与により効果を判定すること」と明記されており、医療現場でも半年以上の継続を前提として治療計画が立てられます。
実際の臨床試験データを見ると、デュタステリド群の毛髪数増加は投与開始から6ヶ月以降に顕著となり、1年でさらなる改善が確認されています。
これは、ヘアサイクルの特性と深く関係しています。
髪は「成長期→退行期→休止期」を繰り返すヘアサイクルを持っており、一度乱れたサイクルが正常化して新しい髪が太く成長するには、数ヶ月単位の時間が必要です。
デュタステリドでDHTが減少してヘアサイクルが改善されても、その効果が目に見える形で現れるまでには6ヶ月~1年の時間が必要なのです。
もちろん個人差があり、早い方では4~5ヶ月で抜け毛の減少や産毛の増加を実感することもあります。
しかし、3ヶ月で変化がないから効いていないと判断するのは時期尚早です。
効果を最大化するためには、焦らずに長期継続することが何より重要です。
短期間での自己判断による中断は、せっかくの治療効果を無駄にしてしまう可能性があります。
デュタステリドを服用開始すると、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。
これを経験すると

薬が合わないのでは?
と不安になる方も多いのですが、実は初期脱毛は薬が効き始めている証拠なのです。
では、なぜこのような現象が起こるのでしょうか。
デュタステリドによって毛母細胞が活性化され、休止期にあった毛根が一斉に成長期へ移行し始めます。
この際、今まで頭皮に留まっていた古い毛が新しい毛に押し出されるようにして抜け落ちます。
このことを裏付けるように、ある調査では、デュタステリド服用者の約85.7%に初期脱毛が確認されましたが、初期脱毛があった群の方が、最終的なAGA改善効果が高かったという結果が得られました。
これは、初期脱毛が起こった人ほど、後々しっかりとした発毛効果を得られる可能性が高いことを示しています。
初期脱毛の期間は個人差がありますが、一般的には以下の通りです。
初期脱毛中は不安になりがちですが、決して治療を中断しないでください。
この時期を乗り越えることで、その後の太く強い髪の成長が期待できます。
どうしても心配な場合は、担当医に相談して適切なアドバイスを受けましょう。
AGA治療全般に言えることですが、特にデュタステリドにおいて長期継続は治療成功の絶対条件です。
デュタステリドは半減期(薬の血中濃度が半分になるまでの時間)が非常に長い薬剤です。
その半減期は約2週間~1ヶ月で、フィナステリドの6~8時間と比較すると圧倒的に長くなっています。
この長い半減期には重要な意味があります。
1日1回の服用を継続することで、体内に徐々に蓄積し、約4~6ヶ月で血中濃度が安定します。
一度安定すると、24時間を通じて安定したDHT抑制効果が持続するため、ヘアサイクルの改善が継続的に行われます。
実際に自己判断で服用を止めた結果、薄毛が再び進行してしまったケースも少なくありません。
AGAは進行性の疾患であり、根本的な治癒はできないため、効果を維持するには継続的な治療が必要です。
長期継続のために、以下のポイントを押さえておきましょう。
治療費の負担が気になる場合は、ジェネリック医薬品の使用や、クリニックの長期処方割引なども検討できます。
医師と相談しながら、無理なく継続できる治療プランを立てることが大切です。
デュタステリドの正しい服用方法について解説していきます。
デュタステリドの効果を最大限に引き出すには、正しい用法・用量を守ることが不可欠です。
基本的な用法・用量は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通常用量 | 成人男性にデュタステリド0.1mgを1日1回経口服用 |
| 増量 | 効果不十分な場合、医師の判断により0.5mgを1日1回に増量 |
| 服用回数 | 1日1回(24時間間隔を目安) |
| 服用期間 | 長期継続が前提(最低6ヶ月以上) |
重要なポイントは、必ず医師の処方と指示に従うことです。
デュタステリドの用量設定には、患者さん個々の状況が考慮されます。
初回治療の場合は0.1mgから開始し、効果や副作用を確認しながら必要に応じて0.5mgに増量するのが一般的なアプローチです。
高齢の方や肝機能に不安がある場合は、より慎重な用量調整が行われることもあります。また、他の薬剤との併用状況によっても調整が必要な場合があります。
服用方法については以下のポイントを守りましょう。
薬剤が口腔や咽頭の粘膜に直接触れると刺激を与える可能性があります。
デュタステリドは1日1回の服用で効果を発揮しますが、毎日同じ時間に服用する習慣をつけることが重要です。
おすすめの服用タイミングは、以下の通りです。
食事の影響はほとんどないため、空腹時でも食後でも問題ありません。
ただし、胃腸が敏感な方は食後の服用をおすすめします。
服用時の注意点をいくつかご紹介します。
カプセルの取り扱い
他の薬との相互作用
アルコールとの関係
継続性の確保
長期間の服用が必要なデュタステリドでは、飲み忘れへの適切な対処が治療継続の鍵となります。
基本的な対処法は以下の通りです。
気づいたらすぐに服用
まとめて服用は厳禁
具体的な判断基準
デュタステリドは半減期が長いため、1日程度の飲み忘れで急激に効果が失われることはありません。
しかし、習慣的な飲み忘れは血中濃度の低下を招き、治療効果に影響する可能性があります。
以下のような飲み忘れ防止策を実践することをおすすめします。
| デジタルツールの活用 | ・スマートフォンのアラーム(毎日同じ時間に設定) ・服薬管理アプリの使用 ・スマートウォッチの通知機能 |
|---|---|
| 物理的な工夫 | ・週単位のピルケースで視覚的に管理 ・歯ブラシなど毎日使うものの近くに薬を配置 ・カレンダーにチェックを入れる習慣 |
| 生活習慣との連動 | ・朝のコーヒータイムと合わせる ・夜の歯磨きと同時に行う ・その他の日常ルーティンと組み合わせる |
医師が患者さんの状況を評価し、最適な再開方法をアドバイスします。
デュタステリドは高い発毛効果を持つ一方で、男性ホルモンに作用する薬剤として、いくつかの副作用が報告されています。
ただし、ほとんどの副作用は軽度で、服用中止により改善することが分かっています。
主な副作用の種類をご紹介します。
性機能関連の副作用
乳房に関する症状
精神・心理的症状
皮膚・アレルギー症状
消化器症状
その他の症状
これらの副作用を見ると不安になるかもしれませんが、重要なのは頻度と重篤度です。
また、体が薬に慣れることで症状が軽減するケースも少なくありません。
万一副作用が現れた場合は、自己判断で服用を中止せず、必ず医師に相談してください。
用量の調整やフィナステリドへの変更など、適切な対処法をアドバイスしてもらえます。
副作用の種類を知ったところで、

実際にはどのくらいの確率で起こるの?
という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
臨床試験や製造販売後調査のデータから、副作用の発現頻度をご紹介します。
| 国際臨床試験(557例)でのデータ | 勃起不全:4.3% 性欲減退:3.9% 精液量減少:1.3% |
|---|---|
| 日本人対象の臨床試験(120例)でのデータ | 性欲減退:5.8% 勃起不全:5.0% 射精障害:1.7% |
| その他の副作用頻度 | 乳房症状(痛み・肥大):1%未満 精神症状(抑うつなど):1%未満 皮膚症状(発疹・かゆみなど):1%未満 肝機能異常:1%未満 |
これらの数値から分かることは、最も注意すべきは性機能関連の副作用で、それも発現するのは数%程度ということです。
約95%の方には性機能への影響は現れない計算になります。
また、副作用の重篤度についても重要な情報があります。
特別な注意点として、PSA(前立腺特異抗原)値の変化があります。
デュタステリド服用中はPSA値が約50%低下しますが、これは副作用ではなく薬理作用の一環です。
ただし、前立腺がん検診を受ける際は、服用していることを必ず医師に申告してください。
副作用が起きた場合の対処は、以下の通りです。
副作用の頻度は個人の体質や健康状態によって変わります。
過度に心配する必要はありませんが、治療開始前に医師とよく相談し、定期的なフォローを受けながら安全に治療を進めることが大切です。
デュタステリド服用時の基本的な注意点として、以下の内容を解説します。
デュタステリドには「禁忌」と呼ばれる、絶対に服用してはいけない方の条件が定められています。
絶対に服用できない方は以下の通りです。
女性(すべての年代)
20歳未満の方
重度の肝機能障害がある方
薬剤過敏症の既往がある方
その他の慎重投与が必要な方
これらの禁忌事項は、患者さんの安全を最優先に定められています。
自己判断は絶対に避け、必ず医師の診察を受けて適応を確認してください。
特に女性の場合、妊娠していることを知らずにパートナーの薬に触れてしまうケースも考えられます。
デュタステリドは要処方箋医薬品であり、必ず医師の診察と処方を受けなければ入手できません。
これには重要な理由があります。
それぞれの理由を詳しく解説していきます。
薄毛の原因はAGAだけではないことをご存知でしょうか。
甲状腺疾患・円形脱毛症・脂漏性皮膚炎・栄養障害・ストレス性脱毛症など、様々な原因があります。
デュタステリドはAGA専用の治療薬のため、AGA以外の脱毛症には効果がありません。
医師は以下の方法でAGAを診断します。
この正確な診断なしに治療を始めても、効果が得られないばかりか、真の原因の治療機会を逃してしまう可能性があります。
AGA治療は患者さんごとに最適なアプローチが異なります。
医師は以下の要素を考慮して治療計画を立てます。
例えば、軽度のAGAであればフィナステリドから開始し、効果不十分な場合にデュタステリドに変更するステップアップ療法が選択されることもあります。
デュタステリドは長期服用が前提の薬剤のため、継続的な安全性監視が欠かせません。
医師による定期的なフォローには以下が含まれます。
日本では医療用医薬品の適正使用を確保するため、処方箋なしでの販売は法律で禁止されています。
これは患者さんを守るための重要な仕組みです。
AGA治療は薬剤服用だけでなく、生活習慣の改善や他の治療との併用など、総合的なアプローチが効果的です。
専門医なら以下のような包括的なアドバイスが可能です。
デュタステリドとミノキシジルの併用について解説していきます。
AGA治療において、デュタステリドとミノキシジルの併用は「守りと攻めの最強コンビ」と呼ばれることがあります。
この組み合わせが、多くのAGA専門クリニックで標準治療とされている理由をご説明します。
デュタステリドとミノキシジルには作用メカニズムの相乗効果があります。
デュタステリドの役割(守り)
ミノキシジルの役割(攻め)
この2つのアプローチにより、「抜け毛を減らしながら、同時に発毛を促進する」という理想的な治療効果が期待できます。
また、単剤治療と併用治療の比較研究では、併用群において以下の優れた結果が報告されています。
特に効果的なケースは以下の通りです。
さらに、併用の組み合わせによっても効果や安全性に違いがあります。
外用ミノキシジル+デュタステリド
内服ミノキシジル+デュタステリド
併用治療は単剤治療より高い効果が期待できる反面、費用面での負担増や副作用の判別の難しさといった課題もあります。

2つの薬を同時に使って大丈夫?

副作用が増えない?
これらは併用を検討する際によく聞かれる質問です。
デュタステリドとミノキシジルは作用機序が全く異なるため、薬物間相互作用のリスクは低いとされています。
つまり、それぞれの副作用リスクが単剤使用時と大きく変わることはないというのが現在の医学的見解です。
デュタステリド由来の副作用の特徴
ミノキシジル由来の副作用の特徴
併用治療で最も注意が必要なのは、万一副作用が現れた際にどちらの薬が原因かを判別することの困難さです。
例えば、以下のように判断できます。
このような場合、自己判断で一方の薬を中止することは避け、必ず医師に相談してください。
医師は症状の特徴や発現時期から原因を推定し、適切な対処法(用量調整・一時中断・薬剤変更など)をアドバイスします。
また、安全性を高めるために以下のポイントを確認していきます。
段階的な開始
定期的なモニタリング
外用薬優先の考え方
安全性を重視する場合は、内服ミノキシジルより外用ミノキシジルとの併用を選択することが多いです。外用薬は全身への影響が少なく、副作用が現れても中止により速やかに回復します。患者さんに適した併用プラン
併用治療は確実に高い効果が期待できる治療選択肢ですが、医師の指導のもとで慎重に進めることが成功の鍵となります。
デュタステリドを安全に服用するために重要なことについて、詳しく解説していきます。

ネットで薬だけ買えばいいのでは?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、デュタステリド治療において医師の関与は治療成功の絶対条件です。
AGA治療は単に薬を処方すれば終わりではありません。
医師は詳細な病歴聴取により薄毛の発症時期・進行パターン・家族歴・既往歴・服用薬・生活習慣を把握し、専門的な診察で頭皮・毛髪の状態を医学的に評価します。
そのうえでAGAの進行度分類や他の脱毛症との鑑別診断を行い、患者さんの進行度に応じた個別化した治療プランを提案します。
AGA治療は長期戦のため、継続的な治療効果判定も重要です。
写真撮影やマイクロスコープによる客観的な効果測定を行い、治療方針の最適化を図ります。
また、デュタステリドは長期服用が前提のため、定期的な副作用チェックや血液検査による安全性の継続的監視、正しい服用方法の指導や生活習慣改善のアドバイスなど、患者教育とサポートも欠かせません。
インターネットで「海外製デュタステリドが安く買える」という広告を見かけることがありますが、個人輸入は非常に危険で絶対におすすめできません。
個人輸入薬の最大のリスクは偽造薬・粗悪品の存在です。
日本で流通する個人輸入薬の実態調査では、
が多数確認されています。
正規医薬品には厳格な品質管理システムがありますが、個人輸入薬にはそうした保証は一切ありません。
さらに、個人輸入では医師による適切なフォローを受けることができず、AGAの正確な診断もなく、副作用への対処も困難になります。
正規の医療用医薬品による副作用被害には医薬品副作用被害救済制度がありますが、個人輸入薬は対象外で、重篤な副作用が起きても治療費や補償は全て自己負担となります。
安全で確実な治療効果を得るために、必ず医療機関での正規処方を受けてください。
デュタステリドを長期間安全に服用するためには、定期的な検査による健康状態のモニタリングが欠かせません。
最も重要なのがPSA(前立腺特異抗原)検査です。
デュタステリドはPSA値を約50%低下させるため、前立腺がん検診の精度に影響を与える可能性があります。
服用前のベースライン値測定と6ヶ月から1年ごとの定期測定が推奨され、検査時には必ずデュタステリド服用中であることを医師に伝え、測定値を約2倍に補正して評価する必要があります。
デュタステリドは肝臓で代謝されるため、肝機能チェックも重要です。
特にミノキシジルとの併用時には、血圧や心拍数による循環器系の監視が重要で、動悸や息切れ、めまいなどの症状に注意が必要です。
AGA治療は長期にわたるため、年1回の総合検査として血液一般検査・血糖値・脂質検査・腎機能検査なども併せて行うことで、全身の健康状態を管理できます。
定期検査により副作用や他疾患の早期発見、適切な治療方針の調整が可能になり、長期間安全に治療を継続するための重要な投資となります。
デュタステリドは、5αリダクターゼのI型・II型を同時に阻害する独自のメカニズムにより、フィナステリドを上回る発毛効果が科学的に証明されたAGA治療薬です。
副作用として性機能関連の症状が数%の頻度で報告されていますが、大部分は軽度で可逆性があります。
ただし、女性や未成年は絶対に服用できず、妊婦が触れることも避けなければなりません。
安全で効果的な治療のためには、必ず医師の診察・処方を受けることが絶対条件です。個人輸入による偽薬のリスクを避け、正規ルートでの処方を強く推奨します。
また、PSA検査や肝機能検査などの定期的なモニタリングにより、長期間安全に治療を継続できます。
AGA治療を検討されているなら、まずは専門医への相談から始め、正確な診断に基づいた適切な治療計画により、デュタステリドの優れた発毛効果を最大限に活用しましょう。
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