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膵臓癌ステージ4とは?症状・余命・治療法を徹底解説

膵臓癌ステージ4と診断されると、多くの患者さんやご家族は大きな不安を感じることでしょう。膵臓癌は早期発見が難しく、進行が速いがんとして知られています。しかし、ステージ4と診断されても、治療の選択肢がまったくないわけではありません。

本記事では、膵臓癌ステージ4の定義から症状、余命や生存率、現在受けられる治療法まで、患者さんやご家族が知っておきたい情報を網羅的に解説します。

膵臓癌とは?

膵臓癌とは、膵臓にできる悪性腫瘍のことを指します。膵臓は胃の後ろ、背骨の前に位置する長さ約15〜20cmの臓器で、消化酵素を分泌する「外分泌機能」と、インスリンなどのホルモンを分泌する「内分泌機能」の2つの役割を担っています。

膵臓癌の約90%は、膵液を運ぶ膵管の細胞から発生する「浸潤性膵管癌」です。残りの約10%には、膵神経内分泌腫瘍(PNET)や腫瘍性膵のう胞などが含まれます。膵臓癌は全てのがんの中でも予後が厳しいとされており、早期発見と適切な治療が重要になります。

膵臓癌の発見が遅れる理由

膵臓癌が「沈黙の臓器」と呼ばれる膵臓に発生することが、発見を困難にしている最大の要因です。膵臓は体の深部に位置しているため、腫瘍ができても外から触診で発見することができません。また、初期段階では自覚症状がほとんど現れないため、健康診断などで偶然発見されない限り、がんの存在に気づくことが難しいのです。

さらに、膵臓癌の初期症状は腹痛や食欲不振など、他の消化器疾患と似ているため、医療機関を受診しても膵臓癌と特定されるまでに時間がかかることがあります。血液検査で調べる腫瘍マーカー(CA19-9など)も、早期段階では上昇しないケースが少なくありません。

膵臓癌のステージ分類とステージ4の定義

膵臓癌の進行度は、腫瘍の大きさや広がりとリンパ節転移の有無、遠隔転移の有無によって分類されます。日本では主に「TNM分類」に基づいてステージが決定され、治療方針の決定に活用されています。詳しく見てみましょう。

膵臓癌のステージ分類

膵臓癌は0期からⅣ期(ステージ4)までの5段階に分類されます。

ステージ0(0期)はがん細胞が膵管の上皮内にとどまっている状態で、周囲への浸潤はありません。ステージⅠ(1期)は腫瘍が膵臓内にとどまり、大きさが2cm以下(ⅠA期)または2〜4cm(ⅠB期)で、リンパ節転移や遠隔転移がない状態を指します。ステージⅡ(2期)は腫瘍が4cmを超えているか、または膵臓周囲の主要血管に浸潤しているものの、遠隔転移がない状態です。

ステージⅢ(3期)は腫瘍が膵臓周囲の主要血管に広範に浸潤しているが、遠隔転移がない状態を指します。ステージⅣ(4期)は肝臓や肺、腹膜、骨など、膵臓から離れた臓器に転移がある状態です。

ステージ4の具体的な状態

膵臓癌ステージ4は、がん細胞が膵臓から離れた場所に広がっている状態を意味します。転移先として最も多いのは肝臓で、次いで腹膜、肺、骨などが挙げられます。ステージ4aは、遠隔転移はないものの、腹腔動脈や上腸間膜動脈といった重要な血管にがんが浸潤し、手術による切除が難しい状態です。

一方、ステージ4bは、肝臓や肺などへの遠隔転移が認められる状態で、根治を目指す手術の適応外となります。いずれの場合も、がんを完全に取り除くことは困難ですが、化学療法や緩和ケアなど、症状をコントロールしながらQOL(生活の質)を維持するための治療は可能です。

膵臓癌ステージ4の症状

膵臓癌ステージ4では、がんの進行や転移に伴い、さまざまな症状が現れます。症状の種類や程度は、腫瘍の位置や大きさ、転移先によって異なります。具体的な症状を見てみましょう。

膵臓癌に共通する症状

膵臓癌の進行に伴い、腹痛や背中の痛みが現れることが多いです。膵臓は背骨の近くに位置しているため、腫瘍が大きくなると背中に痛みが広がります。特に、みぞおちから背中にかけての鈍い痛みは膵臓癌の特徴的な症状のひとつです。

また、膵頭部にがんができると胆管が圧迫されて胆汁の流れが滞り、黄疸が現れます。加えて、次のような症状を伴うこともあります。

  • 皮膚や白目が黄色くなる
  • 尿が濃くなる
  • 便が白っぽくなる
  • 皮膚がかゆくなる

さらに、食欲不振や消化機能の低下により、意図しない体重減少が起こることも少なくありません。これらの症状が出た場合は、速やかに医師に相談しましょう。

ステージ4特有の症状

ステージ4では、上記の症状に加えて、転移先の臓器に関連した症状が現れます。肝転移の場合は、右上腹部の痛みや腹部の張り、黄疸の悪化、全身の倦怠感などが現れ、肝機能の低下により腹水がたまることもあります。肺転移の場合は、咳、息切れ、呼吸困難、胸痛などの呼吸器症状が現れるでしょう。

骨転移の場合、転移した部位の骨痛が主な症状で、脊椎に転移すると神経を圧迫し、手足のしびれや麻痺が生じることがあります。腹膜播種の場合は、腹水の貯留による腹部膨満感、腸閉塞による腹痛や嘔吐などが起こるとされているのです。

末期に近い状態で見られる症状

膵臓癌が末期に近づくと、強い倦怠感が現れ、日常的な活動も困難になるケースが少なくありません。消化機能の低下や腸閉塞などにより、食事を十分に摂取できなくなり、栄養状態の悪化が全身状態の低下に拍車をかけます。また、がんの進行に伴い、腹痛や背中の痛みが強くなることもあり、適切な疼痛管理が重要になります。

これらの症状は患者さんによって異なり、すべての方に当てはまるわけではありません。気になる症状がある場合は、主治医に相談し、適切な対処を受けることが大切です。

膵臓癌ステージ4の生存率と余命

膵臓癌ステージ4と診断された場合、多くの患者さんやご家族が最も気になるのが「どれくらい生きられるのか」という点でしょう。ここでは、統計データに基づいた生存率と余命について解説します。

5年生存率とは

5年生存率とは、がんと診断されてから5年後に生存している患者の割合を示す指標です。がんの治療成績を評価する際に広く用いられており、同じがん種でもステージによって大きく異なります。

ただし、5年生存率はあくまで統計上の数値であり、個人の予後を正確に予測するものではありません。治療法の進歩や個人の体力、がんの性質などによって、実際の経過は一人ひとり異なります。統計データは過去の患者のデータに基づいているため、最新の治療を受ける患者さんの予後はより良好である可能性もあります。十分注意してください。

膵臓癌のステージ別5年生存率

国立がん研究センターの統計によると、膵臓癌の5年相対生存率は全体で約8〜10%と報告されており、すべてのがんの中で最も低い部類に入ります。ステージⅠの5年生存率は約40〜50%とされており、腫瘍が小さく手術で完全に切除できた場合は比較的良好な予後が期待できます。

ステージⅡは約15〜30%程度、ステージⅢは約5〜15%程度です。ステージⅣの5年生存率は約1〜5%と非常に低い数値となっていますが、化学療法や緩和ケアによりQOLの維持を目指すことが可能です。近年は新しい治療法の開発により、生存期間が延長する傾向にあります。

ステージ4の平均余命

膵臓癌ステージ4の平均余命は、一般的に3〜6ヶ月程度とされています。ただし、この数値はあくまで統計上の平均であり、患者さんの年齢や全身状態、治療への反応性、転移の部位や数などによって大きく異なります。化学療法が奏効した場合や、全身状態が比較的良好な場合は、1年以上生存される方もいます。

余命宣告を受けると誰しも大きなショックを受けますが、余命はあくまで統計的な目安であり、個人差が大きいことを理解しておくことが重要です。また、「ステージ4=すぐに亡くなる」というわけではなく、治療の進歩により長期生存される方も増えています。

膵臓癌の原因とリスク因子

膵臓癌の正確な原因は完全には解明されていませんが、いくつかのリスク因子が知られています。これらの因子を理解することは、予防や早期発見の一助となります。予防のポイントと合わせて見てみましょう。

主なリスク因子

喫煙は膵臓癌の最も確立されたリスク因子のひとつで、喫煙者は非喫煙者と比較して発症リスクが約2倍になるとされています。長期にわたる糖尿病も膵臓癌のリスクを高めることが知られており、特に高齢になってから新たに糖尿病と診断された場合は注意が必要です。慢性膵炎や肥満もリスク因子として挙げられます。

また、一親等以内に膵臓癌の患者さんがいる場合、発症リスクが2〜3倍になるとされており、BRCA1、BRCA2遺伝子の変異を持つ方もリスクが高いことが知られています。赤身肉や加工肉の過剰摂取、野菜や果物の摂取不足もリスク上昇と関連があるとする研究報告があります。

予防のポイント

膵臓癌を完全に予防する方法は確立されていませんが、リスク因子を減らすことである程度のリスク低減が期待できます。

禁煙は最も効果的な予防策のひとつです。他にも、適正体重の維持やバランスの良い食事、適度な運動などの生活習慣改善も推奨されています。糖尿病や慢性膵炎などの基礎疾患がある方、家族歴がある方は、定期的な検査を受けることで早期発見につながる可能性があります。腹部超音波検査やCT検査、腫瘍マーカー検査などを定期的に受けることが望ましいでしょう。

膵臓癌ステージ4の治療法

膵臓癌ステージ4では、がんを完全に取り除くことは困難ですが、症状の緩和や生存期間の延長を目指した治療が行われます。具体的には、次のとおりです。

  • 化学療法(抗がん剤治療)
  • 放射線治療
  • 手術
  • 免疫療法
  • 先進医療・臨床試験

治療法の選択は、患者さんの全身状態、転移の部位や数、年齢、希望などを総合的に考慮して決定されます。どの施術を受けるのかは、担当医と相談して決定してください。

化学療法(抗がん剤治療)

ステージ4の膵臓癌に対する主な治療法は化学療法です。手術ができない進行膵臓癌に対しては、抗がん剤ががんの増殖を抑え、生存期間の延長や症状の改善に寄与します。

現在使用される主な抗がん剤レジメンには、FOLFIRINOX療法(5-FU、ロイコボリン、イリノテカン、オキサリプラチンの4剤併用)やゲムシタビン+ナブパクリタキセル療法があります。副作用としては吐き気や嘔吐、食欲不振、倦怠感、骨髄抑制、末梢神経障害などがありますが、支持療法の進歩により以前よりも管理しやすくなっているのが現状です。

放射線治療

膵臓癌ステージ4に対する放射線治療は、主に症状緩和を目的として行われます。局所的な疼痛のコントロールや、骨転移による痛みの軽減などに効果が期待できる治療法です。

体外照射では、痛みの原因となっている腫瘍に対して照射することで疼痛の軽減が図れます。定位放射線治療は高精度で腫瘍に集中的に放射線を照射する方法で、一部の限られた症例では局所制御を目的として使用されることがあります。

副作用としては照射部位の皮膚炎、吐き気、倦怠感などがありますが、多くは一時的なもので治療終了後には改善するでしょう。

手術

ステージ4の膵臓癌では、基本的に根治を目指す手術は適応外となります。しかし、一部のケースでは症状緩和を目的とした手術が行われることがあるようです。

腫瘍による胆管閉塞や十二指腸閉塞がある場合、胆汁や食物の通り道を確保するためのバイパス手術が行われることがあります。また、内視鏡を使って胆管や十二指腸にステント(管状の医療器具)を留置し、閉塞を解除する処置も広く行われているのです。ステント留置は手術に比べて体への負担が少なく、多くの症例で選択されます。

免疫療法

免疫療法は、患者さん自身の免疫システムを活性化させてがんを攻撃する治療法です。一部の遺伝子変異(MSI-High/dMMR)を持つ膵臓癌に対しては、ペムブロリズマブなどの免疫チェックポイント阻害薬が有効である場合があります。

ただし、該当する患者さんは全体の1〜2%程度と限られているため、全員が治療を受けられるわけではありません。細胞免疫療法として、患者さん自身のリンパ球を体外で培養・活性化させて体内に戻す治療法も一部の医療機関で実施されています。

なお、免疫療法は従来の治療法とは異なるアプローチでがんに立ち向かう選択肢として、近年注目を集めています。

先進医療・臨床試験

標準治療で効果が得られない場合や、新しい治療を希望する場合は、先進医療や臨床試験への参加を検討することもひとつの選択肢です。

光免疫療法は特定の薬剤をがん細胞に集積させ、レーザー光を照射してがん細胞を破壊する治療法で、研究が進んでいます。遺伝子治療の分野では、BRCA遺伝子変異を持つ膵臓癌に対してPARP阻害薬(オラパリブ)が効果を示すことが報告されています。

臨床試験に参加することで最新の治療を受けられる可能性がありますが、効果や安全性が完全には確認されていない治療であることを理解した上で、主治医とよく相談して判断することが重要です。

膵臓癌ステージ4でも治療を諦めないで

膵臓癌ステージ4と診断されると、「もう治療法がない」と思い込んでしまう方も少なくありません。しかし、医療技術の進歩により、ステージ4であっても検討できる治療の選択肢は広がっています。標準治療である化学療法に加え、免疫療法や遺伝子検査に基づく個別化医療など、新しいアプローチが注目を集めています。

がん免疫療法は、患者さん自身の免疫力を高めてがん細胞を攻撃する治療法です。従来の抗がん剤とは異なるメカニズムでがんに働きかけるため、標準治療と併用することで相乗効果が期待できるケースもあります。副作用が比較的少なく、QOLを維持しながら治療を続けられる点も大きな特徴です。

また、プレシジョンメディシン(精密医療)では、がんの遺伝子変異を詳しく解析し、一人ひとりのがんの特性に合った最適な治療法を選択します。同じ膵臓癌でも、遺伝子レベルでは患者さんごとに異なる特徴を持っているため、個別化されたアプローチが治療効果の向上につながる可能性があります。諦めずに、新しい治療の可能性を探ることが大切です。

まとめ

膵臓癌ステージ4は確かに厳しい状況ではありますが、「治療法がない」わけではありません。化学療法や放射線治療、免疫療法、そしてプレシジョンメディシンなど、患者の状態に合わせた治療の選択肢が存在します。大切なのは、諦めずに専門家と相談しながら、自分に合った治療法を見つけることです。

銀座がん医療クリニックでは、膵臓癌ステージ4の患者さんに対しても、がん免疫療法やプレシジョンメディシンをはじめとした先進的な治療をご提案しています。「もうできることはない」と言われた方も、まずはご相談ください。一人ひとりの患者さんに寄り添い、最善の治療を一緒に考えていきます。

がん免疫療法について詳しくはこちら:https://gcm.clinic/

プレシジョンメディシンについて詳しくはこちら:https://gcm.clinic/medical-expenses

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